2025年11月
兵庫県上郡町に行って来ました。
合併70周年記念と、日本初のガス気球発明者の大鳥圭介さんの出身地ということで開催されたイベントです。
雨上がりの日、天気図では西高東低の冬型の気圧配置です。
前泊していた宿を出るころは、アメダスでの実況値も強い西風を観測していました。
しかし現地の上郡小学校に着くとそのような風が無く、盆地の街では逆に山から谷を降りて来る東風が吹いていました。
雲が低く霧も立ち込める状況で準備を進めていくと、その東風も徐々に穏やかに。
何とかできそうなところまでおさまって来て、予定よりも早かったですが立ち上げ開始。
でも、強く吹くであろう西風に対応しての設定です。
本来なら体育館で式典を上げている町内の子供達と参列者を乗せ始める予定でしたが、学校・教育委員会関係者ならびにスポンサー、グランドにいる役場の方々をどんどん乗せていきました。
乗る予定ではない方々だったので大変喜んでいただけました。
やがて式典を終えた従来の搭乗者がやって来て乗せ始めました。
結果的に最後まで皆さん乗ることができてめでたしめでたし。
と開催中交わされた、バスケットを押さえるお手伝いの役場の方とのお話です。
その1 ブレーキ
役 「下りてくるときに火を焚くのはブレーキですか?」
P 「そうですよ」
役 「焚くときと焚かない時がありますが」
P 「その時の総重量に伴う重力を目で判断し、風船内の自然の冷え具合を下り始めるスピードで理解し、風が吹いていたら風船内に入ってくるのでその気温と強さを肌感覚でつかみとり、バーナーの焚く長さを決めています」
役 「えーーー、そんな空の乗り物なのに感覚だけなんて!」
その2 少し待機
P 次の搭乗客が乗った後
「前回よりも軽いのでまわりの方はまだ押さえてください」
「・・・はい、離していいですよ。あがりまーす」
役 「今も感覚だけだったんですか!?」
P 降りてきて
「はい、軽くなったら急上昇してしまうので少し時間をおいて冷まします。天頂までの風船がどのくらい上がりたがっているかをバスケットの床のしなりぐあいを足裏で感じで待機する時間を決めていました」
役 「うそーん」
その3 バーナーのレバーの指先
役 「ほかに感覚で判断することはありますか?」
P 「ちょうど今そろそろガス交換かな?と。このバーナーのレバーから伝わるガスの振動と炎の音で満タンからガスが減ってきたってわかります。でも残量計は見ますよ」
役 「アンビリーバボー」
※こんなに流ちょうには話してはいません。相当演出が入っています(笑)
そうなんです。いろいろと飛ぶ乗り物はメーターが付いていますが、熱気球の操縦は感覚に頼ることも多いです。
一般生活では使わない神経も研ぎ済まされていきます。
というのを、改めて気づかされた会話をしました。








